こんにちは、レモンくんです。
今日はきのストアーのはじまりのお話。
*
昨年の今頃のことだったと思います。
僕は5月いっぱいで前の仕事を辞めたばかり。
妻は子どもたちが幼稚園に入園したことで
自分の時間が少し持てるようになっていました。
妻はもともとお菓子やパンをつくるのが大好きで
子育て中でも、ヒマさえあればキッチンに立っていました。
とゆうか、粉をこねることで
子育てのストレスを解消していたようです。
僕ももともと食べること飲むことが大好き。
これまでの仕事も飲食系業務しかしたことがありません。
「この好きなことで何か始めようか…」
そんな漠然とした思いからすべては始まりました。
といっても、具体的な仕事の内容はなかなか決まりませんでした。
そのわりに絶対条件だけはきちんとしてたり。
・「食」がメインテーマ
・ふたりだけでできること
・自宅でできること
・無理な背伸びはしないこと
その上で
「お菓子屋さん?ワークショップ?
それとも、食をテーマにしたライフスタイルショップ?」
なんてことを毎日考えながらも
時間はどんどん過ぎていきました…。
「ふたりで考えていてもラチがあかない!
誰かに意見を求めよう!」
と思い立ったのは、かれこれ1ヶ月は過ぎた頃。
相談する人は決めていたんです。(勝手に)
Atelier TAKE5の友利さん。
かつて、自宅のリフォームをお願いした方。
僕たちがこの家をとっても気に入っていたので
もし、店舗として改装の必要があるなら
またお願いしようとずっと考えていました。
「とりあえず、人生相談のつもりで来てみなよ」
と、何も決まっていない僕らを
友利さんは温かく迎えてくれました。
それから何度も事務所にお邪魔して
まさにゼロからの話し合い。
僕らも話すことで
自分たちの理想が徐々に現実味を帯びていくのを感じていました。
そして、ようやく見えてきた
「お菓子屋さん」というお店のスタイル。
(でも、まだこの頃は「お菓子屋を中心にして他のことも…」
なんて甘く考えていた気がします)
続く話し合いのなかで
すっきりした気持ちで事務所を後にすることもあれば
もやもやしたものがひっかかり、帰りの車中から
「すいません、さっきの話なんですけど…」
なんて電話することもしばしば。
幾多の条件やプロセスをえいやっと駆け上がり
最終的に1枚の図面が
紙の上にも
僕らのこころのなかにも描き上がりました。
今、カレンダーを見返してみると
工事開始が8月22日で、最後の店のネームプレートの取り付けが10月2日になっています。
キッチンのサイズが合わず、調理の作業台が入りきらない!
とか
台風到来!店のなかが水浸し!
など、途中でもいろいろありました…。
そして、なんとかはいつくばるようにして
10月11日「きのストアー」のオープンに辿り着いたわけです。
読んでいただければおわかりのように
とっても不器用な僕ら夫婦なんです。
これからも、ふたりの手を広げた範囲のことしか
できないと思うんです。
それが少しでもみなさまに
「へー楽しそうなことやってんじゃん」
って思っていただければ、それだけで僕らは幸せなんです。