土曜日はここへ行こうと決めていました。
それは、ポートランド州立大学で毎週開催される、
全米でも最大規模といわれる
ファーマーズマーケット。
着いた瞬間、緑が溢れるキャンパスが眩しくて、
それだけで嬉しくなります。
そしてその奥から、静かな熱気が伝わってきました。
じつは、訪れるその前は、
有名といわれるファーマーズマーケットなだけに
もしかしたら観光化されたものなのでは?と、
心のなかで少し疑っていました。
けれど、実際行ってみて、
このマーケットはポートランドに住む人々が
日々の暮らしのなかの食材を買い求める
リアルな“市場”であることを知るのに
そう時間はかかりませんでした。
きっと各々お気に入りの農家さんがあるのでしょう。
皆さん真剣な眼差しで次から次へと野菜を選び、
カゴに入れています。
量り売りが基本なので、
レジに長い列ができているお店もありました。
家からエコバッグやカゴを持って来ている人が多いのも印象的。
なかには、カートを引いた人や、
暑さを考えてクーラーボックス持参の人も。
もしかしたら、一週間分の食材を
ここで調達する人もいるのかもしれませんね!
野菜やフルーツはもちろんですが、
チーズやたまご、そして
地元の小麦やナッツを売っていたのも
私にとってはとても嬉しかった!
このマーケットで買ってきた小麦は
今週からお店で使います。(詳細はのちほど)
買い物を楽しんだあとは、すっかりお腹がぺこぺこ!
フードの出店も充実していて、
先日ブログにも書いた
Pine State Biscuitsには
長い列ができていました。
我が家もそれぞれ好きなものを選んで芝生でランチ。
私は、蒸し器からモクモク揺れる湯気に誘われて
Tamalesという
トウモロコシの皮に包んで蒸したメキシコ料理を。
これ、街中やスーパーマーケットとかの入り口付近でも
よくメキシコの方が行商(?)しているのを目撃していて
気になっていたのです。
注文すると、トウモロコシの皮を剥いで、
コーンミールで練ったモチモチしたものに
サルサとサワークリームをかけてくれます。
具は何種類かありましたが、私はチキンをチョイス。
これが、たまらなくおいしかったのです!
なんと表現すればいいのか…メキシコ版ちまき?
あまりにおいしかったので、
いつか自分でも作ってみたいなぁ!
そして、食べていて気づいたのですが、
お皿やフォークが使い捨てではないんです。
じつはマーケットのちょうど中央くらいに
Dish Returnのブースが設けられていて
細かく分別できるようになっているのです。
すばらしい!
お腹が満たされたあとは、生バンドに耳を傾けたり、
アカペラの歌声に魅了されたり。
こどもたちは自然とその場に座り込み、
瞬きもせずに聞き入っていました。
そして息子がひとこと、
「ねぇ、おかあさん。ニンゲンってすごいね。」って。
すべては、人が生み出し、人に渡り、人に還る。
そんな当たり前のはずの循環が目に見えなくなっている今、
改めて、人の持つチカラを体感させてもらえた一日でした。
そして何より、それがとてもeasyでhappyであることも!