まだ沖縄に住み始めて間もない頃、
津堅島のにんじんがおいしいと聞いて、
勝連半島から船に揺られて
収穫まっ只中の島を訪れた経験があります。
津堅島は別名「キャロットアイランド」と呼ばれるほど
にんじん栽培が盛んな島。
海風が運ぶミネラル成分が土壌に浸透し、
それはそれは甘いにんじんが育つのです。
あまりにその甘さに感動して、
島から大きな大きなにんじん袋を持ち帰りました。
そして調理法をあれこれ調べる中で出会ったのが、
キャロットケーキです。
にんじんをデザートに、という発想がそもそもなくって、
欧米では古くから愛されているケーキだということを知り
食いしん坊の私は興味津々でした。
それからは海外のレシピを調べたり
詳しい方に教えていただいたりしながら
いろんな作り方で試しました。
どれも微妙な違いこそあるけれど
共通するのは、
バターではなく植物油を使うこと。
ベーキングソーダ(重曹)を使うこと。
スパイスがたくさん入ること。
クリームチーズベースのアイシングがかかること。
そしてもれなくとっても甘いこと!
(笑)
一番最後の項目はともかくとして、
私のなかでは、このなかのどれ一つが欠けても味気ないというか、
キャロットケーキとは呼べないような気がします。
それくらいに完成された味ということなのかもしれませんね!
キャロットケーキは個人的にとても好きなケーキなので
通年で店頭に並べる予定ですが、
津堅島にんじんの収穫が始まる12月頃からは
嬉しすぎて店内がにんじん色に染まってしまうかもしれません!
*
ホールにするかポーションにするかいまだに悩み中なのです…