今秋、沖縄県の北部、宜野座村という小さな村の一角で
焼き菓子やパンを販売するお店を始めます。
お店の名前は「きのストアー」。
「きの」は、東京在住時に夫とふたりで経営していた
お弁当屋さんの屋号。
名前が“まきの”で、そこから“ま”を抜いて「きの」。
間が抜けているからちょうどいいね、と決めた店名です。
そして“ストアー”は沖縄の集落にある商店などによく使われる名前。
地域の憩いの場として愛される、
そのほのぼのとしたイメージが好きで
ふらりと寄ってもらえたらいいなぁという願望を込めました。
そもそものきっかけは、
ふたりのこどもたちが学校に通えるようになったら
自分の手でまた何かを始めたいと思っていたこと。
7年前に沖縄に移住してから今までの日々を綴った
2つのブログ「おきなわのくらしかた」(
1/
2)を通して
発信してきた台所仕事を、いつか何らかのカタチで
人に伝えていけたらいいな、とぼんやりと夢見ていました。
それが料理教室なのか、お菓子屋さんなのか
パン屋さんなのか、お惣菜やさんなのか…
もしくはまたお弁当屋さんを再開するのか…!?
色々考えて考えて出した答えは、「お菓子屋さん」。
それも大好きな沖縄の焼き菓子をたった1種類だけ売るお店!
(と、そのときは思っていました…)
候補は2つ。
「くんぺん」か「レモンケーキ」。
どちらも、私が沖縄に住んで初めて知って、
時を重ねるほどにじわじわと心に染みたお菓子です。
どちらも何度も試作を繰り返して、
友人たちに味見や意見を聞かせてもらって、
最終的に「レモンケーキ」に決めました。
*
次回は、そんな「レモンケーキ」のお話を。