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今日のストアー

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きのストアーのレモンケーキ

レモンケーキのお店を始めると決めてから、
今日まで一体何個の試作レモンケーキを食べたことでしょう…。

当初は、市販のレモンケーキの材料を
厳選した材料に置き換えることで
オリジナリティーを出そうと考えました。
国産小麦に自家製レモンピールを混ぜ込み、
バターを入れて風味をプラスし…といった具合に。
そうすることで確かにリッチで本格的な味にはなったけれど、
不思議なことに、こだわって作れば作るほど
自分の好きなレモンケーキのイメージからは
どんどんかけ離れていきました。

なんだろう、この一抹の寂しさは…!

それからうーんうーんと3日くらい寝ないで考えて(笑)
レモンケーキが誕生したであろう昭和の世界へ向かうべく
引き出しを開けてタイムマシーンに乗りました。
元々昭和で生まれ育ったのだから、そんな難しいことじゃない。
母から受け継いだ古いお菓子の本をひっくり返し、
ついでに小さい頃のアルバムを見て自らの変貌ぶりに驚愕し、
試作と試食を繰り返し、ときには親族友人を巻き込んで
ようやく自分自身で納得できるレモンケーキが完成しました。


きのストアーのレモンケーキ。

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ふわふわ軽いスポンジに甘酸っぱいレモンクリームを詰めて、
レモンチョコの海にチョポンと頭を浸したら
最後に昭和の香り満載のドレンチェリーで画竜点睛!

家族のおやつとして自宅で作るものは
味も見た目も素朴な茶色いお菓子が好きだけれど、
お店で買うお菓子はいつでもワクワクしていたい。

今回、私がお店を始めようと決めたときに
テーマのひとつとして掲げたスローガンです。






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*試作段階でお友達が注文してくれたバースデーレモンケーキ。



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*母の誕生日にも。
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# by kinostore | 2012-08-23 10:49 | 商品紹介

レモンケーキ誕生秘話:2


いつのまにかすっかり沖縄のお菓子だと思っていたレモンケーキ。
そんなある日、一つの新聞記事を見つけます。それは
「沖縄にレモンケーキが普及している理由が知りたい」
といった投稿記事で、
新聞社が独自に調査報告したものでした。



そもそもの始まりは、戦後、
内地の菓子材料メーカーが洋菓子普及の一環として
沖縄県内の菓子店を対象に講習会を開き
そのなかの一品がレモンケーキで、
それがいつしか県内に広がっていった…。



うろ覚えではありますが、そういった内容でした。
ということは、レモンケーキは沖縄で生まれたお菓子ではなく
内地発祥のお菓子ということ!?

予感は的中。
沖縄県外の友人たちに聞いてみると、
「わぁ〜、レモンケーキなつかしい!」
「小さい頃、近所のお菓子屋さんに売ってた!」
「久しぶりに食べたくなった!」などの声が続々。
私の聞いた限りですが、関東より関西の方々のほうが
知っている人が多いような気がしました。
それでも皆さん一様に懐かしがるばかりで、
圧倒的に、現在形というよりは過去形。
想い出の一品のようです。


沖縄のお菓子ではなかったのか…と、最初こそ落胆したけれど、
そんな過去の懐かしいお菓子が
沖縄では今も現在進行形で県民に愛されているということは
紛れもない事実。
内地の人にも懐かしいと思ってもらえるなら
ここは改めてレモンケーキ普及運動だ!
と、志を高く掲げ(←大げさ)
私ならではのレモンケーキを追求し始めました。




つづく。(長っ!)
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# by kinostore | 2012-08-21 16:42

レモンケーキ誕生秘話:1

私がレモンケーキというものを知ったのは、沖縄に住んでから。
キラキラ光る銀色の袋に“Lemon Cake”の筆記体。
それ以外に他の情報は何もない。
なかは開けてからのお楽しみ!的な姿に、
ますます魅力を感じたものです。

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わくわくとしながら袋を開けて姿を現したのは、
レモンのカタチをしたスポンジ。
どこのお店のものを買ってもほぼ同じ姿で、
上からレモンの香りのする黄色いチョコレートがかかっています。
きらびやかなパッケージとは裏腹に、なんともやさしい色合い。

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味も見た目同様、素朴でやさしい味わい。
そして、なんだかとっても懐かしい。

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最初こそほわほわと夢のように食べてしまったけれど、
忘れた頃にまた食べたくなって、
いつのまにかじわじわと
私のなかのお菓子ランキング上位になりました。

レモンケーキは、沖縄ではシーミー(清明祭)や旧盆に
お仏壇にお供えするお菓子としても有名で、
ウートートー(仏壇に手を合わせる)したあと
ウサンデー(供物をお下げすること)してから
このレモンケーキを食べるのを
楽しみにしているこどもも多いとか。
そんな話も見聞きしていたので、
レモンケーキは私のなかですっかり“沖縄のお菓子”になりました。

と同時に、自分のなかにフツフツと沸き上がる
「こんなすてきな沖縄菓子をもっと県外の人にも伝えたい!」
という、したたかな想い。


しかしながら、そんな私の願いはもろくも崩れ去るのでした…。




つづく。
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# by kinostore | 2012-08-19 13:41

そもそものきっかけは。

今秋、沖縄県の北部、宜野座村という小さな村の一角で
焼き菓子やパンを販売するお店を始めます。

お店の名前は「きのストアー」。

「きの」は、東京在住時に夫とふたりで経営していた
お弁当屋さんの屋号。
名前が“まきの”で、そこから“ま”を抜いて「きの」。
間が抜けているからちょうどいいね、と決めた店名です。
そして“ストアー”は沖縄の集落にある商店などによく使われる名前。
地域の憩いの場として愛される、
そのほのぼのとしたイメージが好きで
ふらりと寄ってもらえたらいいなぁという願望を込めました。


そもそものきっかけは、
ふたりのこどもたちが学校に通えるようになったら
自分の手でまた何かを始めたいと思っていたこと。
7年前に沖縄に移住してから今までの日々を綴った
2つのブログ「おきなわのくらしかた」()を通して
発信してきた台所仕事を、いつか何らかのカタチで
人に伝えていけたらいいな、とぼんやりと夢見ていました。
それが料理教室なのか、お菓子屋さんなのか
パン屋さんなのか、お惣菜やさんなのか…
もしくはまたお弁当屋さんを再開するのか…!?

色々考えて考えて出した答えは、「お菓子屋さん」。
それも大好きな沖縄の焼き菓子をたった1種類だけ売るお店!
(と、そのときは思っていました…)
候補は2つ。
「くんぺん」か「レモンケーキ」。
どちらも、私が沖縄に住んで初めて知って、
時を重ねるほどにじわじわと心に染みたお菓子です。

どちらも何度も試作を繰り返して、
友人たちに味見や意見を聞かせてもらって、
最終的に「レモンケーキ」に決めました。



次回は、そんな「レモンケーキ」のお話を。
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# by kinostore | 2012-08-17 17:32